茶道における幸福論とは?―【読書録】『日本人の心、伝えます』千玄室

「幸福とは何か?」この問いを考えていくには、一つの視点だけでは足りないと思われます。そのため本稿では読書録という形式で、茶道の視点から見た幸福論について考えていきます。読書録としての性格のため、本論から脱線するなど、やや考察としてまとまりに欠けているところもございますが、ご容赦いただけますと幸いです。

今回挙げさせていただいた『日本人の心、伝えます』(幻冬舎)は、茶道裏千家15代家元の千玄室氏による日本文化論です。論というよりは、90年以上の生涯に渡って茶道を通じて世界と向き合ってきた千玄室氏による、一種の説話集というべきかもしれません。平易な文章で随所に茶道のエッセンスが紹介されており、茶道を知らない人にも読みやすい本と思います。

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